社労士試験の学習計画を立てるうえで非常に重要な3つのポイント

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社労士試験に限らずどの資格試験に関しても言えることですが、試験に合格するには学習計画を立てるということが非常に重要で、ただやみくもに勉強をしても非効率な時間を過ごしてしまう確率が高くなってしまいます。

事前に学習計画を立てることによって「今日は何を学習しようかな?」とか「昨日はこれをしたから今日は…」などと無駄に考える時間を減らすことができますし、合格までの道筋を順調にたどって行けているという安心感を得ることにも繋がります。

しかし、この学習計画もただ適当に立てるだけではあまり意味がないので、ポイントを押さえて計画を立てる必要があります。

ここでは社労士試験の学習計画を立てるうえで重要になる3つのポイントをご紹介していきますので、順番に見ていきましょう。

ポイント1:勉強開始時期を1日に勉強する時間から算出する

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まずは自分が1日に試験勉強に充てられる時間がどれくらいあるのかを把握しておく必要があります。

1日に1時間しか使えない人もいれば、仕事後に寝る間も惜しんで1日5時間、休日は12時間勉強する!という人もいるでしょう。

極端な例ですが、上記の2人が同じ時期から試験勉強を始めたら、後者の方が圧倒的に合格する確率が高くなるでしょう。

人それぞれ置かれている環境は違いますので、まずは自分が1日で勉強に使える時間を把握し、それを目安に試験日から逆算して計画を立てれば合格するのに必要とされている学習時間を確保する事ができるはずです。

社労士試験は合格するために800時間~1,200時間程度の学習時間が必要と言われているため、学習を始める時期はもちろん早いに越したことはありません。

毎年8月下旬に試験が行われ、各資格学校の講座は大体9~10月には始まるため、この時期に学習を始めれば比較的スムーズに学習をこなしていけます。

合格に必要な目安の学習時間を1,200時間として、9月から丸々1年使えるとなると“1,200時間÷365日=3.29時間/1日あたり”必要になってくるとザックリ計算ができますね。

1日に3時間、休みの日に4~5時間の勉強時間を確保できるという方は9月からスタートするのが望ましいですし、1日に使える時間がもっとある方は年明けくらいから始めてもギリギリ試験に間に合うのではないでしょうか。

ポイント2:大まかな計画を立てておく

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自分が1日に勉強に充てられる時間が大体把握でき、勉強を始める時期も定まったら、次は大まかでいいのでいつ頃にどのような勉強をするかというのを決めてしまいましょう。

枠組みを決めてから詳細を決めるという流れが学習計画を立てるうえで基本となります。

効率よく学習を進めるのであれば、まず前半は「馴らし期間」「インプット期間」、後半を「アウトプット期間」という具合に分けることがポイントです。

9月から勉強を始めた場合の仮想スケジュールを下記にまとめましたのでご覧下さい。

※9月以外から学習を始める場合でも基本的な流れは同じなので参考にして下さいね。

馴らし期間(9月)

まず、馴らし期間として9月の1ヶ月間を充てます。

初めて社労士の勉強を始める方であれば、社労士のガイド本や1冊で各科目のポイントをまとめたテキストなどを読み、大体の流れとどんな問題が出るのかざっくり把握しましょう。

大まかな枠を理解せずにいきなり勉強に取りかかると、「木を見て森を見ず」という感じで部分的な知識しか得られず、それぞれの科目で共通する点などを見つけにくくなってしまいます。

特に社労士試験に初めて挑む方は、いきなり学習を始めてしまうと知らない言葉だらけだと思いますので、その時点で心を折られるというケースも少なくありません。

まずは肩肘張らずに少しずつ社労士試験に出てくる独特の言語などに触れ、慣れていきましょう。

すでに社労士試験の学習経験者であれば、前回試験時の復習をすることで学習意欲を高めることができますし、ある意味充電期間を設けるというかたちになりますね。

インプット期間(10月~翌3月)

馴らしの9月が終われば、いよいよインプットの期間に入ります。

この期間は10月~翌3月までの6ヶ月間とし、どんどん知識を頭の中に貯め込んでいきましょう。

自分で選んだ基本テキストの読み込みや過去問解答をしたり、資格学校の講座を取っている方はこの時期に各科目の学習を順次受講することになります。

この時期のポイントとしては、特定の科目でわからないところが出てきてもスケジュール通り次の科目に進んでいくことです。

最初から全ての事を理解するというのは不可能に近いですし、わからないことでウンウン悩んでいる時間が勿体ないです。

ただでさえ学習する範囲が広いですからね。

わからないところは後でまた学習する時間を別で設ければいいですし、社労士試験の特徴として横断学習といって他の科目を学習することで初めて理解できることも多いのです。

このインプット期間は6ヶ月という期間を設けており、字面だけで見ると一見長そうに感じますが、実際に学習を始めてみると意外とアッという間に過ぎていきます。

この後のアウトプット期間につなげるために、しっかり知識と理解力を高めましょう。

アウトプット期間(4月~7月まで)

アウトプット期間では今までの学習で得た知識を元に答案練習を始めていきましょう。

模擬試験も最低1回は受けて自分の現在の実力を把握しておくことも大事です。

そこで改めて自分の得意科目・苦手科目が分かるでしょうし、苦手な部分をどんどん勉強して穴がないようにしていきましょう。

社労士試験の合格率が低い理由のひとつとして、科目別の足切りに遭う事が挙げられます。

ですので、得意分野を伸ばして合計点を高めるというよりは、苦手ポイントを減らして足切り回避を目指す方が得策です。

なお、残りの8月は試験まで1ヶ月を切った特に重要な月になりますので、事項で詳しく解説していきます。

ポイント3:試験直前の8月は反復学習に徹する!

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社労士試験を合格するのに一番大切なのは「記憶力」です。

「記憶力」という言葉を使うとどうしても持って生まれたもので個人個人で差があると思いがちですが、実際はそれほど個人で記憶力には差は無いため、どうやって記憶を定着させるかということが重要になってきます。

記憶を定着させるためには反復学習をどれだけ行えるかがカギになってきます。

この時期になると試験まで1ヶ月を切っているため、理解に時間を使うことは適作とは言えませんし、大雑把なことを言うと内容を理解していなくても記憶ができていれば多くの問題を解くことが可能になります。

横断整理で効率良く反復学習をしていけば8月の1ヶ月だけでも横断整理に適した項目を3~5回程度繰り返し学習することができるでしょう。

横断学習に適した項目は以下のようなものになります。

Check横断学習に適した項目

適用事業・任意適用事業/保険者・強制被保険者/任意加入被保険者/労働者・日雇労働者/スライド制/受給権の保護/公租・公課/給付制限/待期/不正利得の徴収/賃金及び報酬/保険料率/保険料の納期限/国庫負担・国庫補助/未支給の保険給付/記録の保存義務/時効/諮問機関/不服申立て/端数処理

これらの項目に関しては横断整理で最終確認することが効率的な得点アップに繋がります。

もちろん横断整理の学習も1回目の振り返りは時間がかかってしまうと思いますが、2回目、3回目と回を重ねていくことによって時間を短縮できるようになってきますし、より記憶に定着していきます。

で、反復学習をするときのポイントですが、前日にやったことを翌日に振り返ることを心がけて下さい。

人は忘れる生き物ですし、一度インプットしただけでは忘れてしまうことがほとんどです。

心理学者のヘルマン・エビングハウスが唱えたエビングハウス忘却曲線によると、人は24時間経つと覚えたことの67%は忘れるとのこと。

逆に24時間以内にしっかりと反復学習をすれば飛躍的に記憶の定着率が上がるので、この反復学習法を試験間近に行う事は非常に合理的と言えるでしょう。

まとめ

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学習計画を立てるということは目的地までの道のりを決めるという、いわば目標に近づくために一番必要なものだと私は考えております。

計画を立てることによって毎日何を学習するかという事に悩む無駄な時間を削減できますし、その分毎日の学習のスタートダッシュを全開で切ることができます。

特に独学で勉強を始めようと考えている人は最初に間違えた計画を立ててしまい、後々修正できなくなってしまうというケースがよくありがちです。

そうならないためにも、上記の3つのポイントをしっかり押さえて計画を組んでいくことをオススメします。

特に8月を反復学習で記憶の定着に充てるというのがポイントとなりますし、そこを苦手でどうしても覚えられないという科目の克服に使うのも、科目別の足切り回避する点においては非常に有効です。

この記事が皆さんの学習計画を立てる上で参考になり、社労士試験合格への力になれば幸いです!

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